Milestones (Improvisation photos)

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2010年 02月 24日

ギャンブル狂時代(第四話) DICO2001作【不定期コラボ連載】

ヨシオは、身動きのとれない閉塞した世界に閉じ込められていた。

自分の性格から考えると、納得のいく答えが見つかるまでは縛り続けられるだろう。
引き返すことが出来ないところまで来てしまっているのだ。

思えば、長年のギャンブル中心の生活は多くの犠牲を自分に強いた。
大切なお金と時間、生き生きとした気力や体力、人間らしい充実した生活、
職場や社会での信用、そして友達との信頼関係…。
それらの財産を犠牲にしてまで得たものと言えば、
命を擦り減らすような苦しみと、熱病のような呪縛だけだったではないか。

「…つくづく自分が嫌になる」
二日酔いで疼く頭が、自己嫌悪に拍車をかける。
昨夜のコウジの言葉が頭にこびりついていた。
「…要するに、お前を見てるとちっとも幸せそうに見えないんだよな」

運を味方にして幸せを握むどころか、
返って苦悩が大きくなるだけだ。
借金の返済も滞りがちだし、家賃の滞納だって一度や二度じゃない。
周りの目や嘲笑が気にならないと言えば嘘になる。
答えや出口なんてありはしないのだ。

「いっそ消えてなくなりたい…」
呻くようにつぶやいた。〈つづく〉

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by casta6c | 2010-02-24 18:15 | iPhone
2010年 02月 23日

気がつけば、不思議の国

某月某日、日曜日。
わたしとカルロスは、その日、おりからの強風にあおられ、
気がつけば不思議の国の入り口にたっていました。
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はたして、そこでの出来事は夢だったのでしょうか?
それとも現実だったのでしょうか?(いずれにしても、未体験ゾーンでした。^^;)
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D3, 85mm F1.4D, SB-28

寒い中、写真撮影させていただいたみなさま、本当にありがとうございました。
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by casta6c | 2010-02-23 01:01 | Nikon D3
2010年 02月 19日

ギャンブル狂時代(第三話) DICO2001作【不定期コラボ連載】

「…ヨシオ、それで答えは見つかったのか?」
多少は面白がっている様子で、職場の先輩コウジが声をかけてきた。
先輩と言っても歳が同じということもあり、
二人は比較的親しくしていた。
「…いや、さっぱり」
パソコンに向かいながらヨシオは生返事で返した。
「もう終るんだろ?帰りに軽くやってかないか?」
「……」
「今日はご馳走するからさ。
パチンコで飲み代分稼いだと思って付き合えよ」
「…うん」
コウジはヨシオの経済事情をよく知っているので、
こうしてたまに食事に誘った。

「…お前の探求心と言うか執念と言うか、
そのエネルギーをもっと違うもんに向けたらいいと思うんだよな。
すいません、ビールお代わり!」
「違うものと言うと?あ、こっちはウーロンハイね!」
「そうだな、例えば仕事とか恋愛とか、
もっとこう健全なもんだよ」
「健全か不純かで言うと、ギャンブルなんか不純の見本みたいなもんですからね」
「他人事のように、ったく…。心配してんだぞ、こっちは」

コウジは酒が入るとついつい説教がましくなってしまう。
しかし、ヨシオのことを本気で案じていたのだ。〈つづく〉

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※文章の無断転載・無断引用・販売等は固くお断りいたします。
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by casta6c | 2010-02-19 16:40 | iPhone
2010年 02月 18日

ギャンブル狂時代(第二話) DICO2001作【不定期コラボ連載】

ヨシオの幼少期は、決して恵まれたものではなかった。
両親の離婚、家庭の経済苦、学校でのいじめ…。
しかし、彼はひねくれることなく素直で正直に成長した。
他人を羨んだり、妬んだりしたことはなかったが、
「オレは運が悪いんだ」
そう考えることはよくあった。
信念と努力で人生は切り拓けるとはよく聞くが、
それだけではどうにもできないことが厳然とあることが分かっていたのだ。

順風満帆に見えた人生が、ほんの些細なきっかけで根底から崩れ去ることは珍しくない。
どん底の人生から、一瞬にして人も羨む大富豪になることだってある。
「いかにして運を味方につけるか、それこそが人生で一番重要なことなのだ」
これが、彼が導いた究極の結論だった。

真理の探求者は、今日も飽くことなくパチンコを続けていた。〈つづく〉

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※文章の無断転載・無断引用・販売等は固くお断りいたします。
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by casta6c | 2010-02-18 16:49 | iPhone
2010年 02月 17日

ギャンブル狂時代(第一話) DICO2001作【不定期コラボ連載】

ヨシオは、切りつめた生活が身に染みついている。

食事は日に一度か二度の白飯一合と納豆のような簡単な一品だけだったし、
住むところも風呂なし共同トイレのボロアパートで、
着る物にしたって、ここ十年は新調したことがない。

彼はいたって普通のサラリーマンだ。
収入も決して悪くはないのだが、
1円の貯金どころか借金まみれのていたらくだった。
根は真面目な人間ではあるが、重い精神の病をかかえていたからだ。
彼は典型的な「ギャンブル依存症」だった…。

ヨシオはいつものように、営業回りの空き時間を見つけてパチンコ店にいた。
仕事の合間にというよりは、パチンコの合間に仕事をしていると言った方が正解だろう。

「ヨッちゃん、出てる?」顔見知りの気ままな常連が声をかけてくる。
「今日はついてないよ、やることなすこと全部ウラ目だね」
「そう、こっちも熱いの連続でスカされちゃってさ。
店変えて流れを変えようかなあ」

ついている、ついてないとか、
流れが来てる、来てないとか人はよく口にするが、
そんな正体の知れない「運」というものに、
ヨシオは憑り着かれていたのだ。〈つづく〉

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※文章の無断転載・無断引用・販売等は固くお断りいたします。
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by casta6c | 2010-02-17 19:32 | iPhone
2010年 02月 03日

新入り

なんだかまた最近、沼にどっぷりです。^^;
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D3, 85mmF1.4D


で、写りはこんな感じ。
写ってるのは去年末に、ホンジャラスマホガニー材とハードメープル材で自作したSPスタンド。
ギター好きにはなじみのある木材です。^^
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D3, 180mmF2.8D
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by casta6c | 2010-02-03 20:31 | Nikon D3
2010年 02月 02日

まだ十代

「美容師の学校に通ってます。」
「え? そんなに老けてますか? まだ十代ですよ。」
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D3, 85mmF1.4D

そうだ、雪の写真でも。
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by casta6c | 2010-02-02 21:10 | Nikon D3